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【E7-1】標準登録様式と運用マニュアルを1冊にまとめる方法|連結小冊子の作り方

標準登録様式2016版と院内がん登録運用マニュアルを連結して小冊子化した例|がん登録の印刷・製本方法

探す時間を減らす、実務者のための相棒づくり

「標準登録様式って分厚くて、目当ての項目を探すだけで、ひと苦労……」

がん登録の実務では、症例ごとに登録ルールの確認が必要になります。

この記事では、標準登録様式と運用マニュアルを1冊にまとめ、すぐ開ける“連結小冊子”の作り方を紹介します。

私は10年前からこの形で使っています。軽くてページをめくりやすく、必要な項目にすぐたどり着けるため、調べる時間が大きく減りました。

この記事で作るもの

  • 標準登録様式 → 分冊でまとめてから小冊子に
  • 院内がん登録運用マニュアル → 巻末に連結
  • 本のように開く統合資料

作業時間:30〜60分程度

なぜ1冊にするのか

登録の判断は、根拠を確認しながら正確に行う必要があります。

実務では、

  • 部位別テキストと標準登録様式を行き来する
  • デスクが資料で埋まる
  • A4ファイルが重く、キーボードと重なる

こうした小さな停止が、判断のリズムを崩します。A5の資料1冊にまとめると、スムーズに根拠を見つけられます

試験対策というより、日々の登録を安定させるための準備です。

準備するもの

手順① 小冊子印刷の設定(重要)

ホチキスで7枚ずつまとめるので、28ページずつ印刷していきます。

Adobe Acrobat Reader → 印刷 → 「小冊子」

設定

  • 用紙:A4
  • 両面印刷:短辺とじ
  • 向き:自動
  • 拡大縮小:なし
  • 印刷ページ:28ページずつ*

※ 必ずPDFを一度ダウンロードしてから印刷

印刷ページ設定:「28ページずつ」の区切り

全てのページを一括印刷してしまうと、分厚すぎて開きにくくなります。28ページずつ印刷して、1ブロック7枚の厚みにします。今回は6ブロック構成です。

28ページずつに区切ると、ページ範囲はこうなります:

  • 1–28(28枚)
  • 29–56(28枚)
  • 57–84(28枚)
  • 85–112(28枚)
  • 113–140(28枚)
  • 141–143(3枚:残り)

28ページずつ印刷すると最後に3ページ(1枚)が残ります。最後(5回目)は、 113–143でまとめて8枚を印刷してもいいかもしれませんが、私は7枚ずつに分けています。

束の厚さをそろえることで、折り目がきれいに合いやすくなるためです。厚い束ほど、内側のページが前に飛び出す“はらみ”が出やすくなります。

なぜ7枚?

厚すぎると内側のページが前に飛び出し(はらみ)、外側(小口側)が揃わなくなってしまいます6枚の方が穴は開けやすいですが、分冊が増えて作業回数が増えます。私は、ひと手間でも減らしたくて7枚ずつにしています。

どちらが良いかは、実際に使ってみるのが一番です。紙の厚さ安全ピンの強さによって変わるため、迷ったらまず7枚で作ってみてください。針が通りにくい場合は、6枚にしてみてください。

手順② 各ブロックを背通しホチキス

小冊子印刷したら、ブロックごとに丁寧に折ります。ここでは、その小冊子に穴をあけて、ホチキス芯でとめる方法を説明します。

芯にペンを塗る

ホチキス芯を通す穴の場所を決めます。それには、ホチキス芯のかたまりでマーカーをつけます。そうすることで、完全一致の穴をつくれます。

ホチキスの針に水性ペンで色をつける
背に押し当てて穴位置の目印を付ける

ホチキスの針の並びに水性ペンで色をつけます。そのまま冊子の背に軽く押し当てると、穴を開ける位置の目印が付きます。

まとめてマーカーすることで、同じ高さに穴を開けられてきれいに仕上がります。

位置を確認して穴を開ける

印をつけた位置に、安全ピン(または画びょう)で穴をあけます。

※今回は、ネームプレートの安全ピンを使っています。

ホチキス留め

ホチキスの芯をコの字に出す

ホチキスが閉じないように、中央にペンをはさんで固定します。ホチキスが閉じないことで、芯が1本ずつ「コの字」の形で出てきます。

※通常のホチキスの使い方ではありません。
指にホチキスを打たないように、必ず手順を読んでから行ってください。

穴にホチキスの芯を通す

先ほどあけた穴に、外側(背)の方から、先ほど出した”コの字型のホチキス芯”を通します。

内側で折り込む

差し込んだホチキスが抜けないように、逆向きにします。内側に飛び出しているホチキス芯を、折り目に沿って折り込みます。

指先で横から軽く押すだけで、ちゃんと曲がります。
※指をケガしないように気を付けてください。

ホチキスの芯が、折り目にピッタリに仕上がりました。

この工程は製本の“背通し綴じ”に似ています。

分冊の完成|「標準登録様式の小冊子」がブロックごとになりました

この姿を見て、相棒誕生の瞬間を味わえます。

市販の中綴じホチキスNG紹介

ここで、市販の中綴じホチキスを使えば簡単に済むのでは?と思う方もいるかもしれません。私も使ってみたことはありますが、なかなか上手に折り目に沿って打ち込むことができませんでした。

中綴じ専用ホチキス
NG例:折り目の位置を狙ってもずれてしまう

じょうずに使える方は、中綴じホチキスでやってみてください。

手順③ 製本テープで連結

6冊を順番に並べ、背を揃えて製本テープでつなげていきます。

  • まず、製本テープを小冊子の高さに合わせて切ります。
  • 35mm幅の中央の切れ目に沿って半分にします。
  • 冊子を連結する場合は、半分の幅がちょうどよいです。

幅のまま貼ると文字に重なってしまいます。

紙のマスキングテープでも作ったことがあります。何重にも貼り足せばできますが、製本テープの方がしっかり強い本になります。

コツ

背の部分をしっかりくっつけて製本テープでつなげます。

手順④ 院内がん登録運用マニュアルを巻末に追加

院内がん登録運用マニュアルも連結すると、資料としての使いやすさが一段上がります。同じように小冊子印刷し、標準登録様式の最後尾へ連結します。

完成

標準登録様式+運用マニュアル


常に同時に開ける統合資料になります。

使ってみて変わったこと

メリット

  • すぐ開ける
    手のひらサイズの冊子になり、該当ページにスムーズにたどり着けます。
  • 軽くて扱いやすい
    重たいファイルを持ち上げる負担がなくなります。
  • 相棒になる
    自分で作った小冊子は手になじみ、迷ったときに自然と開く習慣がつきます。

結果として、作業の効率アップになります。

デメリット

  • 更新が出ると作り直しになる
    書き込んだメモを書き直さなければなりません。

※A4ファイルでも同じですが、小冊子の相棒と別れる感じは少し寂しいです。

使っている道具(ご自分のもので作れます)

この小冊子は特別な道具を使わず、文具店でそろうもので作っています。もうすでにデスク周りにある方はすぐ作れます。参考までに、私が使ったものを載せておきます。

▶ 使用したものはこちら

※100円ショップでも代用できますが、テープだけは製本用の方が頑丈のような気がしています。

まとめ:正確な登録を支える「実務の相棒」を持とう

院内がん登録で作成されるデータは、国の統計資料となる貴重な情報源です。その信頼性は、実務者が「部位別テキスト」や「標準登録様式」という根拠を、日々確実に確認できるかに支えられています。

その貴重な資料の持ち方の一つとして、小冊子でまとめる方法を紹介しました。

がん登録は、どの方法で資料を持つかに関わらず、正確に確認し続けることで支えられる仕事です。A4ファイルでも、小冊子でも、根拠に立ち返る姿勢そのものがデータの質につながります。

今回は小冊子のご紹介をしましたが、A4ファイルでも大丈夫です。みなさんの「相棒」と一緒に、日々の確認を積み重ねていきましょう。

登録くん
登録くん
小冊子じゃなくても大丈夫なんですね
YOKO先生
YOKO先生
はい。大切なのは大きさではなく、相棒と一緒に確認を続けることです
登録くん
登録くん
その積み重ねが、がん登録を支えていくんですね

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