【7】施設別にグラフを作ってみよう

【6. 元データを整える】の手順で整えた院内がん登録データをもとに、Excelでグラフを作成する方法を紹介します。

「がん拠点病院」と「拠点外施設」を分けて可視化することで、地域全体のがん登録状況を正確に比較できます。また、地域別/医療圏別に分けることも有用です。

ここでは、棒グラフを使ってわかりやすく比較する方法をまとめています。

7.1 グラフを見やすくするコツ

【解説7.1】グラフを見やすくするコツ

・施設数が多い場合はグラフが見づらい
・グラフは”見やすさ”が肝心
・見やすくするためにグループ分けをする
・グループ分けヒント
　　→「拠点」と「拠点外」、「医療圏」別、「施設規模」別など

7.2 拠点病院と拠点外にシートを分ける

【手順7.2】拠点病院と拠点外にシートを分ける

・元データをコピーして、2つの新しいシートを作成
・シート名：「拠点」、「拠点外」

7.3 フィルター機能を使って表示施設を減らす

別のやり方

【手順7.3】フィルター機能を使って表示施設を減らす

・「拠点病院」のシートを開く
・データ範囲内の1セルを選択し、「データ」タブ →「フィルター」を選択
・「施設」列のフィルター機能を使って「拠点病院」だけにチェック
・「総数」列を昇順で並び替える
・グラフが多い順に上から並ぶ
・同様に「拠点外」もフィルターと並び替えをする

7.4 グラフを見やすくする

【手順7.4】グラフを見やすく整える

・文字を大きくする
・軸ラベルを調整し、棒の幅を太くする
・タイトルを入れる

7.5 まとめ

今回は、院内がん登録データを使って、どの施設でどんな症例が多いかを確認できました。

ただし、それぞれの病院には地域での役割があります。単にがん登録の「総数」が多いだけで比較するのは、正しい評価とは限りません。

さらに詳しく見ていくことで、あなたやあなたの大切な人にとって有益な情報を読み取ることができます。

では、次のステップに進みましょう。