【1.】国立がん研究センターのデータ・画像の著作権ルール

【ポイント】

・公開データや公式サイトのスクリーンショットを使ったり、ダウンロードしたデータをもとに記事や資料を作る場合は、著作権や利用ルールの確認が必要です。※ これは「データの二次利用」にあたります。
・公開データを自分だけで閲覧して学ぶだけなら、著作権を心配する必要はありません。
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1.1【著作権をチェックする理由は？】

「自分」が作ったものは、「自分」が時間をかけて努力や苦悩を重ねた結果です。

当然のことですが、自分の作り上げた作品には、自分に権利があり、また責任が伴います。

著作権とは、自分が作り出した著作物における権利です。つまり、私のものは私のもの、です。無断でコピーされない権利でもあり、インターネットで複製利用されない権利です。

1.2【がん統計データで注意する著作権は？】

著作権について書いてある場所

著作権については、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」内のページに記載されています。「1.コンテンツの利用について」の中に「利用申し込み手続きは不要」と書いてあります。

国立がん研究センターが公開しているデータは、全国にある病院および診療所から診療データをまとめたものです。この診療データを「全国がん登録」または「院内がん登録」と呼びます（※詳しくは【０. がん登録とは？】参照）。

がんについての公開データは、多くの専門職の方が時間をかけ、正確に登録した貴重な情報です。国立がん研究センターは、それらのデータを「著作物」として正しく利用されるように守っています。

利用するために守る7つの要件

「利用できない場合」です。①から⑦の項目に１つでも該当する場合、コンテンツを利用することができません。

1. 科学的根拠や医学的なコンセンサスに基づかない情報を提供する
2. 内容を改変して利用する
3. 意味を取り違えることにつながるような部分的な利用をする
4. 出典に「国立がん研究センターがん情報サービス」と明記していない
5. 出典元に許諾を得ずに「出典元の記載」がある文章や図表を利用する
6. がん情報サービス事務局に許諾を得ずに「無断転載禁止」の記載がある文章や図表を利用する
7. 「転載禁止」の記載がある文章や図表を利用する

1.3【ダウンロードデータの著作権】

「1.コンテンツの利用について」の最後に「関連情報」として「集計表ダウンロード（がん統計サイト）」のリンクがあります。①のリンクです。

⓵のリンクをクリックしますと、「集計表ダウンロード」というページに移行し、いくつかのデータを取得することができます。

「データソース・出典・利用の際のルール」と書いてあるバー(黄色の部分)をクリックすると、バーの下に表示が増えます。下図のようになります。

「「国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」（厚生労働省人口動態統計）」

【まとめ】

・がん情報は国立がん研究センターの「がん情報サービス」で入手可能
・利用するためには７つのルールを守らなければならない
・利用する際は、出典元を明記することが必須

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